30号〔特集〕いのちへの想像力──震災、原発、そして戦争を考える 

2011年11月発行 A5判240ページ 本体1,500円

 

 「戦争」も「原発」も、人が行っているのだから、人がやめることができる。被災した人々の痛みを思いつつ、日本社会のあり方を根本から問う、読者参加の渾身のメッセージ。

……以下特集原稿……
震災を受けた宋神道さんを東京に迎える 川田文子
松ちゃんは原発に行った──貧困と被曝労働 稲葉 剛
『草の根通信』の心──福島原発事故に思う 梶原得三郎
戦中派として思う「ガンバレ・ニッポン」の危うさ 関 千枝子
暮らしをみつめ直す、暮らしを変える──「君が代不起立」の闘いから 河原井純子
「天災」か?「人災」か?──真実に直面しない日本 戸塚悦朗
脱原発──ドイツの歩み 永井潤子

[震災・原発に関する読者の声]青柳定郎/雨宮敬子/池嶋敏行/市場淳子/井上輝子/川口祥子/木村尚子/楠原 彰/近藤順一/高柳美知子/田中忠信/根津公子/宮本節子 /山口文子

●[座談会・吉武輝子さんを囲んで] 今こそ、信じよう! 「個」の力
吉武輝子 林 佳恵 高木澄子 市来伴子 山口里子
●[ベルリン・女の会 座談会]ベルリンから見た原発事故と日本 
伊予田聡子 リュベッケ・ヒロ 古川三枝子 フィッシュ三枝子 ノリス恵美
●抵抗しつつ生きる──「非常時」のかけ声のなかで
[講演]中西新太郎 高和政   [書簡]洪成潭

……以下単発・連載原稿……
朝鮮人学徒兵士の「平壌学徒事件」をめぐって──アジア太平洋戦争の中の朝鮮人学徒「志願兵」 芳賀普子
[インタビュー]「在日」ホステスと韓国人ホステス──「参与観察」「感情労働」「ビザ政策」を中心に考える 鄭 幸子

[市民運動の視点]女性国際戦犯法廷から一〇年を迎えて 有村順子
[市民運動の視点]朝鮮学校「無償化」排除に反対 松野哲二

[連載]おちこみレポ〜ト 非日常な生活日誌 清重伸之
[連載]迷いのなかで物語ること 崔 博憲
[連載]歴史と日常と、そして反戦と(6) 加藤克子
[連載]断食芸人の誕生──白井愛の制作過程秘話・その6 彦坂 諦

 脱原発イラスト[カラー4頁] 清重伸之
[表紙写真]呉秀妹さん 撮影・守田敏也  文(表2)・村上麻衣